「渋谷ではたらく社長の告白」を読んで 〜Part8〜

会社名を「サイバーエージェント」と決め、インターネットを軸に営業を代行する会社としてスタートする二週間前のこと。宇野社長に新しい事業の立ち上げで営業力を必要としている、ウェブマネーの高津祐一社長を紹介され、提携することが決まります。

気持ちが少し楽になったまま、ついに会社をスタートします。最初の10日間は、インテリジェンスのオフィスの一部を間借りし、常務の日高、バイトの石川、バイトで電話番女の子と、同じく結婚退社していた先輩の5人が初日に集まりました。

そしてその月に、インテリジェンスの蒲田副社長から、日経の記者が取材をしたいと声を掛けられたのです。インテリジェンス時代、メディアへの露出が仕事の追い風になることがあった経験から飛躍できるチャンスとして取材を受けます。

翌月の日経新聞に大きく記事が出て、1000万ほどの広告価値で、その日から提携の話が次々と舞い込み、今まで培ってきた藤田さんの強みである営業力と、インターネット業界は理系の人が多く営業力が弱いといったところに目を付けたことが、注目を集め始めたんだなと思いました。

今回読んだところで驚いたところは、電話で相手が分からないところがあったら黙ってうなづいて、時折相手が言ったことを繰り返して、分からないところはメモしてみんなで勉強をしていたそうです。それでも提携が次々と決まるのには、もちろん営業トークの上手さと、人数が少ない中、個々が立場を自覚した上でインターネットの知識を増やして行く努力があったからだと思います。

P107まで読みました。